木. 3月 28th, 2024

ペット可物件のメリットを考察

 

今回はペット可についてそのメリットを視野に入れて、ペット可の投資物件について考察してみました。

まずペット可物件というのは、名の通りペットを飼育することが出来る不動産物件のことを指します。最近ペットを飼う一人暮らしの方が増加する中、その需要に比例して増加している賃貸形式です。

ではペットの飼育が可能な物件が増えてきている中で、不動産オーナーが狙うような結果が果たして本当にでているのでしょうか?

今回は、ペット可物件のメリットを中心に運用状況について検証していきましょう。

ペット可物件のメリットとは

まずペット可にする借主のメリットは、これは単純明快で「ペットと住める住居」という点です。

気兼ねなくペットを飼えることで、ご近所付き合い、ゴミ出し、騒音、賃貸を解約した際の修繕費などに余計な気を使わず住むことが出来きます。

逆にペット不可の物件で内緒でペットを代えば、これらのメリットがすべてデメリットになるため、非常にストレスの貯まる生活になりかねません。

そのため精神的な部分でも、これは借主の大きなメリットと言えるでしょう。

ペット可物件の目的

 

では大家のメリットはどうでしょう。

昔から一般的なメリットとして考えられていることですが、ペット可物件の場合は通常よりも賃料を高く設定することが出来きます。

確かに現在でも当てはまる大きなメリットではありますが、実はこのメリットは今では一番の目的ではないようです。

現状を見ると、お金よりも集客が重視されているのです。つまりペット可物件は空き室対策を目的としているのです。

具体的には、賃料をさげないでも空き室にならないことを目的としており、ペット可物件にすることで物件に付加価値をつけているのです。特にペットが飼えない物件が多い地域では、その効果は高いといえるのです。

希少性を持たせることで賃料を下げる必要はなくなり、さらに貸し手側が有利となるため、賃貸契約、条件、価格設定などを良い条件で進めることができるのです。

またペット飼い主にとってより魅力を感じる物件であれば、リフォーム費、修繕費を勘案して賃料、保証金(敷金・礼金)を上げても賃貸需要があると考えられます。

つまりペット可物件にするメリットは、優位な家賃設定を可能にしつつ、入居を希望する顧客層の拡大を同時に満たすことが可能なことなのです。

そして入居対象者が増えれば、空室対策にも繋がるし、物件に付加価値を持たせることで、オーナー側に有利な条件で話を進める事が出来るのです。

 

ペット可物件のデメリットとは

一見万能にも思えるペット可物件ですが、実は地方などではペット可物件にして、逆に問い合わせが減ってしまったり、修繕費などの方が高くついてしまい結局、普通に賃貸をしているのとあまり変わらないようになっているケースもあるようです。

また手間ばかり取られてしまい、時間を労働という価値に置き換えると逆に損をしているケースもあるそうです。

こうなってしまえば、本末転倒となってしまいます。

そこで今後ペット飼育可能な投資物件を購入し、資産運用をされていこうと思われている方が物件を購入される際の注意点を考察していきましょう。

ペット可物件を購入する際の注意点

まず物件の室内の設備をしっかり確認しておくことです。

例えば、猫や犬が床や壁を引っかいたり、噛んで破損したりした場合は、当然修繕費がかかってきますが、この時室内の建材に特殊な物が使用されていると、思いも掛けない高い修繕費がかかったり、修理費がかかる恐れがあるのです。

また過去に水道のトラブルがあったかどうかも調べておくポイントになります。

例えば、ペットをお風呂場で洗ってその毛が排水溝に詰まったことはないか?

またその対策としてどういった方法が取られたか?

などを調べておくべき事項となります。

またペットを犬と想定した場合、散歩するコースがあるのか、公園はあるのかなどの立地や、建物内のペット飼育状況を調査してペットと住みたい方が多いかどうかなどのマーケティングなども必要になってきます。

付加価値で差別化

しかしそうは言っても、ペット可物件はまだまだまだ少なく希少価値が高い物件と言えます。

ですので、しっかりと投資先のペット需要と供給を見誤らないかぎり、安定した稼働率と安定した収益を確保できる可能性は高いと言えるでしょう。

また単にペット可にするだけではなく、飼い主とペットが住みやすい工夫を施すことで、あなたの物件の人気は高まり、より高稼働で高収益を望むこともできるのはないでしょうか?

実際に猫に特化したとあるペット可物件は、数年先まで順番待ちになっている物件もあるようです。